明日ちゃんのセーラー服(2022)#11「同じ時間…みんなと…」
絵コンテ:三浦貴博 演出:牛嶋新一郎
バスで小学校に移動するシーン。
柱によるフレーム内にクラスメイト全員が収まっている一方で、フレームの外側に一人だけそっぽを向いている花緒(の頭)が配置されている。
彼女たちの一体感を示すとともに、花緒の自由さ・無邪気さを表現しているように見える象徴的なカットです。
バス内部の構図といえば、9話にも登場していました。
明日ちゃんのセーラー服(2022)#09「せ~のっ!」
絵コンテ:舛成孝二 演出:神谷望夢
こちらも同様に柱による境界線の演出。
読書に夢中な古城さんと小路の隔たりを感じさせます。
9話のバス内部のパートは、セリフも極限までそぎ落とされていて意欲的な演出でした。
以下、バス内部演出で思い出したもの。
かげきしょうじょ!!(2021)#08 「薫の夏」
絵コンテ:阿保孝雄 演出:江副仁美
近年、バスを効果的に使った回といえば真っ先に思い浮かびますね。
柱や影による境界線や、バスの揺れと感情の揺らぎがリンクする演出が見事。
『あなたと私、ちょっと似てるなぁって』の後のカット。
つり革・柱を使って片方を隠しつつPAN。インパクトのある表現です。
バスの通路を銀橋に見立てる演出も面白い。
SSSS.GRIDMAN(2018) #04「疑・心」
絵コンテ・演出:藤井辰己
柱による境界線演出。やはり定番なのでしょうか。
互いの目も合わせない会話は、アカネが降車ボタンを押すまで続きます。
アカネが冗談めかすと、二人は同じフレームの中に。一気に緊張感が解ける。
SSSS.GRIDMAN(2018) #08「対・立」
絵コンテ:久場良忠 演出:高嶋宏之
同ポで8話にも登場。
アカネは座席の手すりで出来た囲いにすっぽりと収まっている。
彼女のキャラを知っているとかなり暗喩的に見えてきます。